人の心の中に入り込んでいく話の聞き方とは?(その2)
前回は、ちょっとした「しぐさや行動にでる変化」の見抜き方について触れました。
今回は、その続きで、人の内面に入り込む時のことについて書いてみようと思います。
この人の内面に入り込む時ですが、結構時間を必要とします。
感覚では、本当に短くても30分、長ければ数時間は必要となるかと思います。
人間って、本当にこの人ならば言っても大丈夫とならないと、そう簡単には本音は話さないものだと思います。
本音を言って、学校や仕事の周りの人に、ばらまかれてしまっても嫌ですし、
警戒しながら、少しずつさぐりさぐり話をしていくものです。
そして、この人なら大丈夫となった時には、もうあれこれ聞かなくても本人から堰を切ったように話してくれます。
まず、この話を聞く時に大切だと思うのは、何かを質問しようとするのではなくて、「普段とは違う行動やしぐさ」をもたらしている、心の中にある「感情」が何なのかを見つけ出すことだと思います。
ただ、それを何があったのなどと聞いても、当然話してはくれません。
ではどうしたら良いかと言うと、無理に聞きださず、1つ1つの感情に共感して行って、少しずつ掘り下げていくと言うことが必要になってきます。
だから、凄く時間が必要になってきます。
具体的には、例えば前の記事にも書いたように、普段は気遣いのある人が口数が少なくなった場合、
「何かちょっと元気ない?」:自分
「そうですね〜。う〜ん・・」:相手
「そうなんだ、色々とあったんだね・・」:自分
「なんかお仕事のこととか・・」:自分 ←相手の雰囲気をみながら少しずつ推測を交えながら掘り下げていく。
「まあ、そういうのもあるけど・・」:相手 ←仕事以外のプライベートかなと理解する。
このように、相手の雰囲気や感情を読みながら、少しずつ時間を掛けながら、やんわりと推測も交えた質問を加えつつ、相手の心の中に入り込んでいきます。
ここで注意しないといけないのは、相手の感情への共有は、本気で共有する必要があり、相手の痛みは自分の痛みのように感じとらないといけません。
言葉だけの共感は、直ぐに見抜かれます。
また、掘り下げていくのも、相手のペースに合わせて行かなければなりません。
話したくないのを、無理に話させたら、単に空気を読めない人になってしまいます。
逆に、話はしたいんだけど、いきなり話したくはないと言う場合は、本当に色々と時間をかけながら、少しずつ相手のペースに合わせて入り込んでいく必要があります。
少し長くなってきたので、今回はここまでにします。
続きはまたこちらから!