幼少期の環境と人の性格とは?(その3)
前回書いたように、少しずつ時間をかけながら人の心の中に入り込んでいくと、どこかのタイミングで、堰を切ったように色々と心の中の色々なことを話してくれるようになります。
もう、このような状況になったら、こちらからあれこれ質問をしたりする必要はありません。
とにかく、親身になって耳を傾けるだけです。
話が広がってくると、現在の悩みだけでなく、過去の経験やトラウマなども話してくれるようになります。
私も良くあるのですが、気が付いたら相手と一緒に過去の家庭やトラウマと、今の性格や行動を一緒に紐づける作業?をしていたりします。
ちょっと話がずれますが、幼少期の経験や環境を知ることが出来れば、その人の性格や悩み(トラウマ)の根本を知ることが出来ます。
当然でしょうが、人間の性格は過去の経験や環境によって形作られているものだと思います。
特に幼少期の経験や環境は、その人の性格の形成に大きく影響します。
そして、多くの場合が、知らず知らずのうちに、出来上がった性格に制約された中で行動をしているものなのです。
ですから、その人が小さい頃に親の愛情に飢えていた人は、
知らず知らずに内に、愛情を求めるような性格や行動がにじみ出てしまっていたり、
例えば、地元の私立学校のオーナーの家に育った子供は、良い子でないといけないと言うことが頭の中に叩き込まれており、
反発をする時期はあるにせよ、気が付いたら良い子の範疇を出れなかったりしたりします。
だいぶ、話がそれてしまいましたが、
このように人の心の中に入り込むには、しっかりと相手に向き合う心構えが必要ですし、聞いたことを軽く他の人に話さないなどのマナーは当然必要でしょうし、何よりもその人の何倍も何十倍も心の中をを見つめ続ける必要があります。
そう言ったことを乗り越えていければ、きっと色々と話を聞かせてくれるようになるはずです。
そして、そうしてしっかりと親身になって話を聞いてくれた人とは、何だかんだで心がつながって良い関係にもなれるものだと思います。